『立喰師列伝』第63回ヴェネチア国際映画祭正式招待決定

2006年8月30日〜9月9日にかけてイタリアのヴェネチアにて開催される
第63回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に『立喰師列伝』が正式招待されることになりました。
オリゾンティ(地平線)は映画に新しい様式を与えることに狙いを定めた部門です。今回のヴェネチア国際映画祭における上映は本作品の国際プレミアとなります。

今回の正式招待決定にあたり、本作の監督である押井守氏と企画の石川光久氏は以下のようにコメントを寄せました。
* 監督 押井守氏のコメント
僕が映画を制作する時に心がけていることがあります。
アニメーションは可能な限り実写としてイメージし、実写映画はアニメーションとして理解すること。
実写映画の情報量を持ちながら、アニメーションのような論理構造を持った映画。
それが僕の考える理想の映画だからです。
『立喰師列伝』はそのような試みのひとつとして制作した映画です。
そして、これは食文化という側面から、日本の戦後の歴史を考察した映画でもあります。
ちなみに、歴史的叙述の部分は事実ですが、八人の登場人物を含む、
それ以外の部分は殆どが嘘です。信じないで下さい。
この風変わりな映画を選んでくださったことに感謝します。ありがとう。
* 企画 石川光久氏のコメント
今回ヴェネチア国際映画祭に正式に招待が決まり、映画の神様は居るのだと信じました。
『立喰師列伝』を選んでいただいたのは押井監督のこれまでの功績とこの作品が監督の一番作りたかった映画であることを知っているからこそ選ばれたと思います。
スタッフを代表して感謝いたします。ありがとうございました。

* 『立喰師列伝』は、戦後日本史の流れの中で立喰い蕎麦屋やファーストフード店にふらりと現れ、
見事な弁舌で無銭飲食をはたらく数々の立喰いのプロ――“立喰師”を主人公にした、
押井守監督が25年以上前に創造し実現したライフワーク。
また、“スーパーライヴメーション”という斬新な映像技法で話題を呼んだ作品でもあります。
*『立喰師列伝』DVD<初回限定生コレクターズセット>と<通常版>はバンダイビジュアルから
2006年9月22日(金)同時発売が決定。

* ヴェネチア国際映画祭 は、最も長い歴史を誇る国際映画祭であり、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の1つです。
第1回は1932年に開催され、第12回(1951年)に黒澤明監督が『羅生門』で金獅子賞を受賞したことにより戦後日本映画が世界中から脚光を浴びるきっかけとなりました。




