■ 防御型衛星要塞(パールコア)

無数のシールドジェネレータを備えた衛星要塞。

球状の外殻を形成しているシールドユニットを分離・展開し、強力かつ大規模なシールドを発生させる。個々のシールドユニットにジェネレータが内蔵されており、その協働によって艦隊全てをカバーする広い防御範囲を実現している。ただし人類のシールド技術はヘドロンの盾に比べてエネルギー効率が著しく悪く、最大限のシールドを維持すると反応炉の核が激しく減耗する。人類のシールドジェネレータはいくつかのデバイスによる複合的効果で機能を実現しているが中でも重要なのは重力制御装置による斥力フィールド。これに関し、この衛星に特有な機能として、その高出力を生かした牽引ビームがある。敵の衛星要塞や小天体を地表へ落とす等の用法が想定されていたが、ヒルゴート宙域での戦いではアルテミアに対して集中的に使われた。これはアルテミアの透過能力を重力による空間歪曲と推定したニルバールの発案による。そのような場の効用は力の均衡が崩れれば消失すると彼女は考えた。