作品紹介xxxHOLiC

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今夜のxxxHOLiC 第10話「トモシビ」では、侑子・四月一日・百目鬼・ひまわりが
夏の風物詩『百物語』を語り合う。

夜、数人で集まって百本のロウソクをともし、順に百の怪談を語る。
ひとつ終るごとひとつの灯りを消し、語り終わって真っ暗になった時に妖怪が現れる、
というのが百物語の本来の形式のようだ。

さすがに百本の怪談を、というわけにはいかないのだけれど、映像化された怪談はどれも怖い。
自分の身に起こったら、と想像した途端にそそけ立つような、にじり寄る恐怖感がある。
夏の到来が日毎に感じられる今日この頃、今夜は涼しく過ごして頂けるのではないだろうか———

ところで。
あまり信心深い方ではないためか、恐怖体験には縁がない筆者だが、
一度だけ金縛りにあったことがある。
明け方、体の下で両手を伸ばしている、という芋虫のような態勢で突然目が覚めたのだが、
寝返りが打てない。
「おお、これが噂に聞く金縛り! 体は寝てて頭だけ起きている状態なのだな。なるほど動けん」
などと興奮した拍子にまたスコンと寝入ってしまった。
『精神的縄抜け』みたいなことができないかとか、もっと楽しみたかったのに惜しいことをした。

ただまぁ、アニメの進行なんて仕事をしていると金縛りなんてのは可愛いもので、
霊だの憑き物だのよりもっと現実的な恐怖体験がいくらでも押し寄せてくる。

  • ○コピー機の印刷設定で「両面」と「鏡面」を取り違えたまま絵コンテのコピーを20部完了。
  • ○地方のスタジオに原画を依頼。あがりがまとまって出ている予定の日に確認の電話をいれると、
     豪雪のためきっちり停電。「ニュース見ました? あははは」と快活に言われた。
  • ○大量の撮影あがり(ムービーデータ)の入ったハードディスクを回収→電源オン→クラッシュ。
  • ○進行車でガソリンスタンドに行き、そのまま「忘れて」帰ってきた。

…こんな調子で、制作進行は妖怪など団体で呼び出すことができる。あなどるなかれ。(何がだ)