作品紹介xxxHOLiC

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不在の侑子を待ちながら、庭で座布団を干す四月一日。
お酒の準備もしないと!とアタフタの四月一日に、くすくすと笑いかける声。
そこには美しい、けれどどこか儚げな、和装の女性の姿が。
亡き母親にも重なるその女性。街での偶然の再会から、徐々に惹かれていく四月一日。
それを知るよしもないはずの百目鬼が、なぜか「管狐を連れて歩け」と忠告するのだが———。

こうして幕を開ける今夜のxxxHOLiC 第22話「ユウワク」は、
四月一日にぐぐっとフォーカスした、これまでとはちょっと趣の違うエピソード。

四月一日と心を通わせる女性の、折れそうなほどかよわい雰囲気。
その面立ちやしぐさ、言葉と声には、匂い立つような魅力があり…

そりゃあ四月一日もヤられますわ。

本話数のカッティング(※「ユビキリ」参照」)のとき、編集のハマウヅさんから
「この女の人さぁ、シーンの最後に必ず四月一日のどっか触るよね(笑)」
とツッコまれてしまうほど、ふたりは急速に近づいてゆくのだ。

ううむ確かに。
最初は鼻先を指差すくらいのものだったのが、「手を重ねる」「膝に手を置く」
「額に手を当て熱をはかる」「頬を撫でる」…と、どしどし肉迫。

女性は、「ずいぶん前、子供が大きくなる前に亡くした」という年齢らしいから、
恋愛模様な感じではないのだけれど、ぐいぐい押してくるムードに筆者ちょっと赤面。
年上かぁ。小股の切れ上がった和服美人だよ。年上悪くないんだよなぁ。ていうか好き?
若くして産んだ、くらいだったらジョリーグゥだなぁ(何を言っている)

全編を貫いているのは、なんとも言えない「意味深」さ。

女性の見せる哀しげな貌も意味深。
ミセを空けたままの侑子も意味深。
いつになく深刻な百目鬼も意味深。

深く静かに絡みあう、それぞれの思いを知ってか知らずか、逢瀬を重ねる四月一日———。

この先どうなっていくんだろう…?と気にせずにはいられないシーンやセリフが、
あちこちに散りばめられていて目が離せない。

四月一日へのボディコンタクトは、どこまでエスカレェトしてしまうのカッ!?
…とかいう野次馬視点はさておき、今夜もお楽しみに。