作品紹介xxxHOLiC

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コンビニの書籍コーナーで見つけた、
『0からわかる妹の本』
ほほう、イモウト萌え市場というのはとうとうハウツー本まで出るほどの勢いに…
はい、『株の本』でした。デスヨネ。

今夜のxxxHOLiC 第14話『フウイン』の主役は、対照的な性格の双子の姉妹。
妹は明るくて積極的。彼女の言葉の刃の鋭さは、感受性の鈍さと裏腹。
その刃に削ぎ落とされながら育ったに違いない、おとなしくて何事にも自信の持てない姉。

「双」「TWIN」という字面がシンメトリィをなしているのは偶然ではない…
というのはコジツケだとしても、双子というモチーフが大昔からヒトの価値観の
根っこに響いてきたのは間違いない。

ヒトには、厳密な『設計図』が存在するのだ、というコトを突きつけられる感覚。
(一卵性なら)全く同じ遺伝子を持って生まれてきているんだから当たり前と、
リクツで分かったつもりになったとしても、実際に双子を目の当たりにすると吹き抜ける
えも云われぬ印象を説明するのは難しい。

本編に登場する双子の姉妹は、見分けられるのは本人たちくらい、というほどよく似ている。
けれどその性格や考え方は、前述のとおり見事なくらい正反対。

『人間は設計図どおりに出来上がるだけの単純な“モノ”にすぎない』
『人間は設計図どおりに出来上がるほど、単純な“モノ”ではない』

矛盾したふたつのコトガラを同時に示される。
自分はどちらだろう。
自分は自分か。
自分はヒトと同じか。違っているか。
どう同じで、どう違っているか。
同じでありたいか。違っていたいか。
双子ならぬ身の自分でも、ぐるぐると考え込んでしまう堂々巡りだ。

最初の一歩が右足だったか左足だったか。
違いはきっと、その程度だっただろう。それなのに。

微妙なバランスの二人の関係が紡ぎ出すストーリーを、お楽しみに。

さあ、制作現場はいよいよ、最終話の作業に突入!
ゴールはまだ近くないけれど、そこへ続く道ははっきり見えたという感じ。
いい形でテープを切れるようにスパートを掛けて行きますよ!