作品紹介xxxHOLiC

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長かった梅雨の次は、体温を超える真夏日の連続。
このままイヤガラセのような気候が続くのかと思っていたが、いつのまにか
空気に秋の気配が溶け込んでいるのを感じられるようになってきた。
額の汗がカット袋に落ちる心配が減って、アニメ制作にはやさしい季節と言えるのかも。

お盆の特番編成のため、3週間ぶりの放映となる今夜は、第20話「アガナイ」。
いよいよ20話台に突入の今回の見どころは、なにをおいてもまず下の写真から。

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まぎれもなく、xxxHOLiCの制作現場のヒトコマ。一体何が行われているというのか!?


…ってまぁ実写素材の撮影なんですけどね。

ブルーバック撮影をするため、I.Gに新しく加わったスタジオ「FIX STUDIO」に協力をあおぎ、
機材の準備やライティングなど現場の作業をお願いすることができた。
筆者は学生時代、トクサツ自主映画を撮ったりしていて、この手のコトは今も大好きである。
社内のヒトビトに出演や協力で声をかけ、必要な機材や場所を考えて調達して…
などなどの作業は、いつもの進行とはひと味違う、懐かしくもわくわくする体験だった。

こうして撮影した素材は、カントクの指示のもと加工され、本編カットに使用されている。
アニメはまさに集団作業。いろいろな人の手と知恵と工夫で、絵を描くコトにとどまらず
表現は大きく広がっていくのだと感じた次第。

バレンタインデーを控えた四月一日にフォンダンショコラを要求する侑子。
文句を言いながらもせっせと作っていると、ミセを訪れた女性の声が。
せっぱ詰まった様子の彼女は、ひもで幾重にも縛った封筒を差し出す。
どんなお祓いも効かなかったいうその中身は、しかし、なんの変哲もない一葉の写真だった。
彼女を震え上がらせるその写真に、いったいどんな秘密があるというのか———。

ファンタジー、コメディ、恋愛(?)などいろいろな顔をあわせ持つxxxHOLiCだが、
今回はいかにもxxxHOLiC「らしい」と言えるホラーなお話。
サブタイトルの「アガナイ」とは、「罪をつぐなう」という意味。
何が罪なのか、それをつぐなうための対価とは…?

みんなの協力が結晶した実写撮影のカットともども、ひさびさのxxxHOLiC、お楽しみに。

おまけ。

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FIX STUDIOの壁(兼ホワイトボード)にサインを残すカントク。ステキ。